小代焼中平窯 ~熊本の窯元~

やきもの日記 ~日々作陶の巻~

釉薬カッチカチ問題 ベントナイトで解決!

中平窯のある熊本県荒尾市は遅めの梅雨に入り、しとしとと雨が降っています。

そんな中、今月半ばの展示会用の窯焚きのために釉薬掛けをしています。


釉薬掛けをする時に毎回直面するのは“放置した釉薬が沈殿してカッチカチになる。”という問題です^^;

経験した方は分かると思いますが、それはそれはカッチカチなのです…。

溶くのに時間は掛かるし、手は痛いし…。


以前は市販の沈殿止め(たしかマグネシウム)を使っていましたが、正直効果を実感できませんでした。

特に小代焼で頻繁に使用する「藁灰釉」は沈殿すると硬くなります。


そんな中、一番沈殿止めの効果を実感したのは「ベントナイト」と呼ばれる粘土を釉薬に混ぜることです。

藁灰釉に3~4%混ぜるだけで驚くほど効果が出ます!


それプラス 検証はしていませんがベントナイトを混ぜることで、釉薬に粘りが出るように感じます。

この粘りが小代焼特有の「流し掛け」を施しやすくしてくれます(^^)


以上!一石二鳥のベントナイトのお話でした!


2019年7月2日(火) 西川智成
藁灰釉 焼くと白~青になります。
藁灰釉を使用した作品

還元焼成って難しい…!

実家でガス窯焼成を任せられて約3年間、「還元焼成」なるものにずっっと頭を抱えていました。


ちなみに還元焼成とは、ざっくり言うと“酸欠気味の状態で焼く”という作業です。

小代焼の釉薬に「青小代」と呼ばれる発色があり、その色を出すためには還元焼成をする必要があるのです。


当初は「まあ、とにかく酸欠にすれば青が出るでしょ(^^)」と気軽に考えていたものの、全く青くならない…。
なんというか…地味な緑色にしかならない…。


困った私は原料を微調整してテストを繰り返すことを続けていました。

ちなみに父は“長年の勘”で原料を量らずに調合するというスタイルを20年以上続けたため、まったくデータがありません(-_-;)


実家にある小代焼関連の本をすべて読み返すと、すべての本に「強還元」や「強い還元炎」と書かれていました。

そこで私は「とにかく還元を強くするべし!」と考え何度も窯焚きに臨みますが、一向に色は良くならず…。


ガス窯を試行錯誤している間に登り窯(薪を使う窯)の窯焚きも何度か経験しますが、そこであることに気付きます。


「調合は同じ釉薬でも、薪で焼く登り窯ではちゃんと青く発色している!登り窯とガス窯の還元焼成はどう違うんだ…?」


そこで思い至ったのは“登り窯はガス窯ほど強い還元にならない。還元と酸化の間を行き来しながら昇温している。”ということです。

同時期にあまり強い還元にしない方が青が良く出るという話も聞いていたため、さっそく次の窯焚きから試してみました。


そうすると、出ました…!青小代!100点満点とはいきませんが、念願の青小代が発色しました!

どうやら本の情報や先入観に邪魔されて、還元を強くしすぎていたようです。


当初の想定より、青小代を発色させるための還元は繊細な調整が必要であることが分かりました。

逆に、それまで非常に神経を使っていた原料の微調整は大きな問題ではなく、だいたいの調合が合っていれば、あとは焼き方次第だということも分かりました。



試行錯誤は続きますが、今後に希望の持てる窯焚きとなりました!


2019年6月29日(土) 西川智成
明方に撮ったガス窯
青小代のビールカップ

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営業時間 10:00~17:00

定休日   水曜日、木曜日

電話番号  0968-68-7326

住所 熊本県荒尾市樺1192

 

『小代焼 中平窯(しょうだいやき なかでらがま)』は熊本県荒尾市の窯元です。
小代焼の制作から展示・販売まで行っております。

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窯元代表:西川講生(にしかわこうせい)

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