小代焼中平窯 ~熊本の窯元~

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よくある質問

よくある質問のコーナー

  小代焼中平窯の作品は誰が作っているのですか?

A 主に窯元である西川講生と息子の西川智成が作っています。

スタッフ紹介

 

 

小代焼中平窯では常に展示や販売をしているのですか?

A 水曜日・木曜日が定休日でそれ以外の曜日は9:30~17:00に営業しています。

 

ただし稀に臨時休業にする場合もございますので、ホームページのホーム画面にある「最新情報」の部分をご覧いただけると幸いです。

小代焼中平窯の展示場

 

 

なぜ同じくらいの大きさで値段が違う作品があるのですか?

A 基本的には同じ大きさで同じくらいの焼き上がりの作品は値段をそろえています。

 

値段が高いものはそれだけの手間が掛かったり、焼き上がりが良くて尚且つ数が少ないものです。

そのあたりをご理解いただけますと幸いです。

 

Q 作品の注文ってできますか?
A ご希望の形や数に応じて制作いたします。
数、器の種類、色(白系・青系・茶系・黒系)、ご予算などをスタッフまでお伝えください。
手作りですので作品ごとに形や色に多少の違いはでます。

引き出物・記念品など数の多い品物は3ヵ月前までにご連絡ください。
また、3ヵ月以内であっても内容次第では対応が可能です。
お気軽にご相談ください。
お問い合わせ

 

小代焼の窯元は何件ありますか?

A 現在は熊本県北部を中心に、熊本県内に11の窯元があります。

そのうち、荒尾市には6軒の窯があります。

 

小代焼中平窯周辺にも数件の窯元が点在しておりますので、「窯元めぐり」もお楽しみいただけます。

小代焼 窯元の会(公式ホームページ)

 

似たような焼き物を見たことがあります!

A 九州には伝統的な焼き物の産地が多いのですが、その起源は朝鮮半島に由来します。

 

豊臣秀吉が朝鮮出兵を行った際に多くの陶工を日本に連れ帰り、九州各地で焼き物が焼かれるようになります。

小代焼もそれをきっかけに始まった焼き物の一つです。

つまり、九州にある他の産地とルーツが同じ技法があるので、どこか似た雰囲気のものがあるのです。

朝鮮出兵以前、以後にも陶工の行き来はあります。

ちなみに小代焼の特徴である藁灰(わらばい)釉は朝鮮半島北部の技法であると言われています。

小代焼について

 

 

ロクロ体験とかってできますか?

A 現在、荒尾市の小代焼中平窯ではロクロ体験などは行っておりません。

 

熊本市内の「びぷれす熊日会館・生涯学習プラザ」にて月2回、手捻りを中心とした陶芸教室を行っております。

詳しくはそちらにお問い合わせください。

 お問い合わせ先
※陶芸教室は2023年に終了いたしました。

 

 

作る様子は見学できますか?

A スタッフに声を掛けていただければ、無料で工房や登り窯の見学ができます。

 

時間に余裕があれば、敷地を回りながら土作りから本焼きまでの説明も致します。

 団体での見学は要予約

工房見学

 

 

Q 中平窯の器は民芸(民藝)ですか?

A 小代焼中平窯の器は民芸(民藝)ではありません。

民芸(民藝)とは大正末~昭和初期に柳宗悦とその仲間達により作られた言葉で「民衆的工芸」の略語です。

柳氏らの思想・理論を通して鑑賞され、生み出された工芸品が民芸(民藝)です。

 

この思想・理論を要約すると
「無名の職人達が伝統的な手法を用いた分業体制・共同体の中で、無心で繰り返しの労働をする過程で大量に作り、誰もが買い求められる程に安価な実用品にこそ健康的な美が宿る。」
というものです。

この思想・理論には資本主義や個人作家への強い否定も含まれており、ギルド的な社会主義(道徳的秩序を持つ者同士が固く結ばれた相互補助の関係)を前提とした、柳氏の理想とする美の世界が語られています。

当時の日本に新しい美の視点を提案したという意味で大変意義のある活動であり、民芸(民藝)に分類されている品物から学ぶことも多くあります。

 

一方 中平窯では少人数の制作者によって制作から展示までを行っており、分業体制による生産は行っておりません。

私たちが制作している品物は一点物はもとより定番の器であっても、量産の陶器と比べて高価な値付けとなっています。

焼き物 マメ知識

・陶器、磁器の違いとは?

陶器:粘土を原料としており、広義には焼き物全般を指します。

(例)唐津焼益子焼志野焼など、小代焼も陶器に分類されます。

 

磁器:陶石を原料としており、光を通す性質があります。

(例)有田焼九谷焼色鍋島など

 

※陶器、磁器とは焼き物の大まかな分類であり、明確に分類できない種類の焼き物も多数存在します。

 

・熊本県の陶磁器について

小代焼:上野焼の系譜を引く陶工により熊本県北部で始まりました。藁灰釉や流し掛けが特徴です。

 

高田焼:上野焼の喜蔵らにより始まりました。肥後藩の御用窯としての位置を確立し、象嵌技法が特徴です。

 

一勝地焼:人吉・球磨地域の焼き物です。半磁器の製品を生産し、相良藩内を中心に流通しました。

 

高浜焼:天草の陶磁器を代表する焼き物です。江戸時代の肥後では、ほぼ唯一の色絵磁器生産に成功しました。

 

網田焼:江戸後期に天草高浜から肥前出身の技術者などを招き、磁器を生産しました。

 

・窯道具(棚板、ゼーケルコーン)について 

棚板(たないた):

棚板はカーボランダムという素材でできており、耐熱性・耐久性に優れています。

棚板と支柱を交互に窯内に積み上げていき、製品は棚板と棚板の間に入れて焼成します。

ちなみにカーボランダムは元々、人工ダイヤモンドを製造する実験の中で発見された素材で、窯業製品以外に研磨剤や純度の高いものは宝石として流通しています。

 

ゼーゲルコーン:白色の三角錐(コーン)で器と一緒に窯の中に入れて焼成します。

既定の速度で温度が上がった時に、溶けて曲がるようにできており、曲がり具合から製品の焼け具合を判断します。

名称は発明者のヘルマン・ゼーゲルから。

 

・そもそも釉薬とは?

釉薬とは陶磁器の表面を覆ているガラス質の膜のことです。

釉薬を掛けることで耐水性が増します。

また原料や焼成方法により様々な色彩・質感を表現できます。